長年の趣味であるオーディオを中心に,ジャズボーカルなどなどの音楽,読んだ本や日々の出来事についての雑感などを書いていきます。
長年の趣味であるオーディオを中心に,ジャズボーカルなどなどの音楽,読んだ本や日々の出来事についての雑感などを書いていきます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


電子書籍化の現状

 さて、東京単身赴任もあと1年を切ろうとしているわけだが、こちらに持ってきている荷物を全て運ぶと、留守宅に入りきれないから大幅に処分するようにと指令が下っている。
 そこで強風でスポーツクラブにも行けない今日、本を処分しようと思い、「読了して、電子書籍が出ているものは処分する」というルールで行こうと考えて調べ始めた。対象はKindle、kobo、BookLiveである。

 ところが、判明したのは電子書籍化されているのは現代の人気作家が中心でそれも一部であるということだった。それと各電子書店で電子書籍化についての個性はあまりないことも分かった。

 例えば田中芳樹について言えば、銀英伝と野望円舞曲ぐらいしか電子書籍化されておらず、中国ものは全く電子書籍化されていない。谷甲州は覇者の戦塵シリーズと航空宇宙軍シリーズは電子書籍化されているが、山岳ものは全く電子書籍化されていない。コリン・ウイルソンに至っては、全く電子書籍化されていない。

 結局処分できるのはそう多くはないことが予測できた(苦笑)。
そうなると、読了して再度読みたくなりそうもないもの、古書がネット上に多数在庫しているものも処分するという方針で行かなくてはならないが、再度入手する苦労とのバランスを考えることになりそうである。
スポンサーサイト

花よりも花の如く11巻

何度か紹介している成田美名子のコミックだが、11巻が出たので、早速購入し、すぐに読み終えた。
坂道のアポロンも良かったが、泣かせる仕掛けは少ないものの、何時もじっくり考えさせてくれるのが、本作だ。
名セリフがあったので引用しておこう。
「年を取るというのはマトリョーシカみたいなものでねえ
20歳の自分も5歳の自分も中にいるんだよ
どんな大人も20歳でも5歳でもあるんだ」
(引用終わり)
新鮮だったのが、真上からのアングル。表情を描かずに心理的描写をする映画的な技法だ。
今回のテーマは、伝統的芸能では、内弟子あるいは、親子代々がまだまだ圧倒的だが、役者の家に育っていない主人公が、周囲の親子代々の人たちとのギャップあるいはハンデに悩むところだろうか。
ハンデといえば、泥酔して高尾山中に迷い込み、盲目の鍼灸師に助けられ、その鍼灸師の自然音に対する鋭い感覚を目の当たりに見て、感じて、ちょうど演じようとしていた能の弱法師(盲目になった俊徳丸が主人公)に生かすことができそうなところで、次回に続いた。
また続きは1年前後先だから、こちらにも忍耐が要求される。待ち遠しい。




坂道のアポロン

友人が絶賛する坂道のアポロンを読んだ。
僕は漫画の絵に好き嫌いがあり、嫌いな絵(例えばジョジョとか魁男塾など)だと読む気にならないのだが、幸い許容範囲だった。

最初から引き込まれた。
僕と同年代ではなく、少し年上の世代の青春記ではあるが、青春の切なさや甘酸っぱさなどが、思い出される。
好きになった人は違う人を好きで、好きになってくれたときには違う人を想う。
自分の青春時代はそんなことばかりだった。といっても、私の場合、前者が圧倒的に多かったが。
そして物語の陰影を深くしているのが、家庭問題、人種問題だ。そして大学紛争も。
モチーフになっているジャズも本流ジャズばかりだったが当時の最新ジャズだったのだろう。
アニメも見なくては。


謹訳源氏物語(林望)

 仕事始めから2日目だ。昨日(4日)は道も電車も空いていて,普段と同じ時刻に出発したのに,20分ほど早く職場に着いた。しかし,今日は普段通りになっていた。

 前回書いたEvernoteのWeb版の件だが,職場で確認すると,Evernoteのサイト自体がセキュリティーポリシーにより閲覧禁止サイトになっていて,見ること自体できない。私の目論見は不発に終わった。

 1月3日に久しぶりに横山信義の仮定戦記物(鋼鉄の海嘯/南洋争覇戦)を買ってしまった。読み出すと止まらないのは相変わらずだが・・・。太平洋戦争について,日本の失敗を分析し,もしそれが違う方向であればどうなったかをシミュレーションするというスタイルは変わらず,それがマンネリ感を招いている。
 しかし,過去の敗北・失敗を分析するのは正しい方向だ。失敗に目を瞑り,原因の分析を怠ると,同じ失敗を繰り返すことになる。議論自体を避けるのは言霊主義で,良くない。議論をしないから,ポリシーも一貫せず,それが外交での失敗を招いている。

 本と言えば,ブログを書かなかった11月下旬から12月中旬の期間に読んだ中で,一番楽しめたのは謹訳源氏物語(林望)だ。品格を保ちつつ,意味を変えないようにしつつ,現代語で新しい源氏を創造したと言ってもよい。歌の部分は,原文と現代訳が並べられているが,本文には注が全くない。それで意味が分かるように文章が練られているということだ。
 歌の部分はお風呂で声を出して読んだが,それで本当に味わえた感じがする。意味と発音を十分に知悉しつつ,同じ発音の別の言葉の意味を重ね合わせる「究極の語呂合わせゲーム」と思えた。
 そして,露骨な書き方は一切してないが,性的な想像力をかき立てるという意味で,世界最古のポルノグラフィーともいえる。現在4巻まで刊行されているが,次が楽しみなシリーズである。
 製本も,「コデックス装」という開きやすい綴じ方で,書誌学者の面目躍如たるものがある(僕の文体までリンボウ風になってしまった。)。文庫になるとこういう味わいは出せないと思うので,これは単行本で味わってほしい。




ネバーエンディングストーリー

 12月14日 グイン・サーガ130巻を購入した。ついに最終巻の宣告が。普段の半分の厚さ。栗本薫さんは,衰えた体力の許す限り,死力を振り絞って書いたのであろう。初めて喪失感がこみ上げてきた。

 読み終えると,まったく筆力に衰えが見られないことに驚かされた。天に嫉妬されたのだろうか。
 結末がないのが,(梅原猛の言う)「物がたり」の本質かもしれないが,読者は結末を早く見たい。永遠の対立が,悲しい性(さが)である。しかし,グインサーガは本当のネバーエンディングストーリーになってしまった。
黙祷





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。